LEFログ

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口頭での情報共有で相手を迷子にさせないフォーマット

これはフィヨルドブートキャンプ Part 2 Advent Calendar 2024の3日目の記事です。

プログラミングをしていると、他の方とボイスチャットをして問題を解決することは多いです。

その際、口頭でも伝わりやすい説明をすることが重要になります。

今回はLEF(筆者)が使っている「口頭での情報共有で相手を迷子にさせないフォーマット」を紹介します。

まとめ

  • 「概要 → 結論 → 詳細」の順番に話す
  • 「概要」と「結論」については、それぞれ一文で短く説明する

具体例

例1:ペアプロを依頼するとき

自分「突然ボイスチャットをお願いしてすみません」

エイハブさん「ぜんぜん大丈夫ですよ。どんなことで困っていますか?」

自分「現状を説明しますと、環境構築でエラーが出て開発を進められない状態です(概要)。そのため、エイハブさんと一緒にペアプロをして、エラーを解決したいと考えています(結論)」

エイハブさん「分かりました。どんなエラーが出ていますか?」

自分「はい、現在『メソッドが見つからないよ』というエラーが出ています(結論)。具体的なエラーメッセージを説明しますと…(詳細)」

例2:進捗状況を報告するとき

イシュメールさん「昨日の進捗を教えて下さい」

自分「はい。昨日はモーダル機能の実装に取り掛かり、途中まで進めました(概要)。現在、モーダルのサイズをどれくらいにするかで悩んでいます(結論)。」

イシュメールさん「具体的に、どのような点で悩んでいますか?」

自分「モーダルのサイズが大きくても小さくてもデザインが崩れてしまって悩んでいます(結論)。具体的には右上のボタンの位置が……(詳細)」

解説

「相手を迷子にさせる話し方」とは、一言でいうと「相手に全体像をイメージさせないまま喋り続けてしまうこと」だと思います。

自分が伝えたいことを時系列順に「起承転結」として話すと、「結論」に至るまで、相手は集中して聞き続ける必要があります。相手にコストを掛けてしまいます。

よく聞かれる防止策は「まずは結論から話す」というものです。しかし、それでも結論から話すのは難しい……。

ではどうするのかというと、「起承転」の部分をギュッとまとめた「概要」を、最初に短く伝えることです。

これによって、情報のコンテキストを簡潔に共有できます。そのうえで、「結論」を話して、それから「(起承転の)詳細」をじっくりと話します。*1

こうすると、相手を迷子にさせずに、自分が伝えたい情報を過不足なく伝えられます。

とても便利なフォーマットなのでオススメです。*2 *3

みなさんもぜひ活用してみてください!*4





良い例と混ざらないように、表示を折りたたんでいます(クリックすると開きます)。↓

おまけ:あまり良くない(?)会話例

相手を迷子にさせてしまう会話例(あまり良くない例)を考えてみました。

例3:アンチパターン

イシュメールさん「昨日の進捗を教えて下さい。」

自分「はい。昨日は朝Trelloを見たところ、スプリントバックログに誰もアサインされていないカードがあったので、それを取りました。『ユーザーのプロフィール画面にモーダル機能を実装する』というIssueであり、最初の見込みとしてはあまり問題なく実装できると考えていました。なぜなら似たような機能を以前に……(そのままずっと喋り続ける)……そして実装を終えてモーダルを表示したところ、デザインが崩れていることに気付いて……(更に喋り続ける)……それでもって、モーダルが大きくても小さくてもボタンの位置が崩れてしまうことに気付いて、今悩んでいる感じです」

イシュメールさん「あ、えっと、つまり進捗としては、モーダル機能の実装を途中まで進めた、ということであっていますか?」

自分「はい」


この例では時系列順に喋っていて、伝える側としては話しやすいです。

しかし、聞き手側としては相手が喋り終わるまで、「いったい何の話をしているんだろう……?」と考え続ける必要があり、コストが掛かってしまいます。

思い浮かんだことをそのまま話すことが、必ずしも悪いとは限りません。しかし、大切なポイントを相手に伝えるためには、最初は情報量を削ることが重要に思います。*5


*1:「結論」は「目的」と捉えても良いかも

*2:自分はこのフォーマットにたどり着くまで大変でした。「結論から話す」を実践するのは難しいからです。

*3:このフォーマットを考えるにあたって、DESC法も参考にしました。DESC法を教えてくださった AudioStakes さんにこの場で感謝致します!

*4:ちなみに、今回の記事はドキュメントを用意できない会話を想定したフォーマットです。ドキュメントを共有して話せるのであれば、ドキュメントを用意するのがオススメです。画面上に表示する際も、概要と結論を最初のほうに持っていって、詳細はその後にすると良いでしょう。画像も添付して視覚的な理解を助けるのも大切です。

*5:会話においても作文と同じように情報量をコントロールするとイイよ、ということは以前朝会で snoozer05 さんに教えて頂きました!