LEFログ:学習記録ノート

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えにしテック15周年記念カンファレンスのふりかえり

札幌駅

自分の中でうまく言語化できる自信がなく、ふりかえり記事を書くかどうか迷ったのですが、忘れてしまって永遠に失われるよりは遥かに良いと思ったので記事を書いてみます!

カンファレンス前

北海道には前日に着きました。羽田空港ターミナルの一番端から搭乗して、午後の6時くらいに着きました。北海道は思ったよりも暑く、カラッとしていてFuryな感じがしました。そのまま荷物を持ってすすきの近くのホテルに泊まりました。

翌日は8時半くらいに起きて、朝食を食べたあとガルクラの最終回を観ました。🎸 この最終回の内容がその後のえにしテックカンファレンスの内容と通底する熱さがあったのですが、ひとまず飛ばします。

必要な荷物を持って会場には10時半に到着しました。早く着きすぎてしまったのですが、島田さんが早めに来てくださって助かりました。島田さんから『それがぼくには楽しかったから』を受け取りました。

会場の近くにいたクマ

その後会場の準備をえにしテックの皆さんと一緒に済ませました。ogijunさんが早めに来てくださって、珈琲の準備を丹念にしている様子に心を打たれていました。

会場がオープンしました。先月RubyKaigi沖縄があったばかりで、顔を見知っている方が大勢来てくださって嬉しかったです。

カンファレンス前半

最初の発表は高橋さんでした。Rails(およびDHH)の最新の動向から自由なソフトウェアの歴史までを包括して述べてくださいました。スライドには書いていない内容だと、えにしテック設立の際に高橋さんが島田さんに渡した『達人プログラマー』の「単に石を切り出す場合でも常に心に聖堂を思い描かねばならない」の紙とタガネのエピソードもあってとても良かったです。

その次の発表は角谷さんでした。☆とはFuriosaでは「ふるさと」へと繋がる道標であり、えにしテックにとっての☆とは何なのかを語って頂きました。えにしテックのトップページに「ひと、プロセス、プロダクトをいきいきと。」と書かれているのですが、そのフレーズがどこに由来しているのかを体系立てて理解することができました。

お二人の発表を通して壇上で交わされた内容として、ソフトウェア開発は、個人が全体の一部のように捉えられてしまいがちだけれど、それと同時に個人の中に開発の全体がある(The One Person Framework)と言うこともできて、だからこそ個人がいきいきとすることが全体がいきいきすることにも繋がり、それが<全体性>と<部分>の話にも繋がっていく……という内容をお話されていて、なるほどな〜と感じながら聞いていました。*1

休憩時間

えにしテックカンファレンスのために、たくさんの方がお菓子などの持ち物を持ってきてくださっていてとても嬉しかったです。また、記念のメッセージも心温まるものが多く感激しました。自分に関連するものだと、フィヨルドブートキャンプの町田さんがとても長い激励の言葉を書いてくださってとても感動しました。

お祝いメッセージ

永和システムマネジメントの平田さんと、一年ぶりにご挨拶できる機会を持てて良かったです。(昨年は喘息でうまく話せずすみませんでした🙇)

フィヨルドブートキャンプの方では、五十嵐さん、maimuさん、かわかみさん、ふくろくさんが来てくださいました。

五十嵐さんには読書会からカンファレンスまで様々なところでお世話になっていて、今回のカンファレンスも来ていただいて嬉しかったです。maimuさんにはしんめrbで、かわかみさんには前々年と前年のRubyKaigiでお世話になっていて、今回改めて話す機会があって良かったです! また、ふくろくさんがjunebokuさんに湾岸ミッドナイトのカードを誕生日プレゼントとしてお渡している様子を拝見できてほっこりしました。

カンファレンス後半

大場さんの発表では万葉の17年間の歩みについて知ることができました。組織をどのように動かすかというのもプログラミングと同じように難しく、まさに「人間関係のエクササイズ」こそが良い文化を築き上げるために必要だと分かりました。評価や意思決定、コミュニケーションの大切さと難しさを改めて意識しました。

最後は平鍋さんの発表でした。発表全体を通じて、まさに「ふりかえり」が展開されていて、平鍋さんと島田さんが会話を交わしながら、お二人の出会いから現在までをふりかえる内容でした。印象深かったのが、発表の直前まで平鍋さんがスライドを手直ししていて、その姿に心打たれました。

平鍋さんと島田さん

アフターパーティ

カンファレンス会場の片付けをした後、AudioStakesさんと一緒にアフターパーティの会場に向かいました。パーティ会場に向かう最中じぶんが疲れてしまって、荷物を持って頂いてありがたかったです。

アフターパーティでの会場ではキリンの置物が入口で待ち受けていて、中のお店もとても広々していてとてもお洒落でした。

アフターパーティの窓から観た景色

アフターパーティの途中、角谷さんと平鍋さんが近くのテーブルまで来てくださいました。

角谷さんからはFuriosaのお話と、発表者の方にフィードバックをすることの大切さを教えて頂きました。フィードバックをすることこそが「人間関係のエクササイズ」であり、遠慮して何も言わないより遥かに良いことが分かりました。スライドや発表内容をどのような過程で作ったのかについても知ることができて良かったです。

平鍋さんからは発表の中で伝えきれなかった技術的特異点のお話を詳しくして頂きました。また、なぜ平鍋さんが数学に向き合っているのか、その理由も知ることができました。技術の進展が加速し続けたとき、その内部がブラックボックスと化さないためにも、数学を通じて認識を深めることができる……という内容の話をしてくださって、自分も改めて数学に向き合おうと思いました。

パーティの終わりがけに、高橋さんに声を掛けました。自分は大学で哲学や倫理学を学んでいて、アイザイア・バーリンも含め「自由」という概念にも向き合ってきたので、高橋さんがそれらの概念をソフトウェア開発に結びつけていたため、どのように内容を組み立てていったのかが気になったからです。また、Rubyの会設立のエピソードもお聞きすることができて良かったです。 (本当は新井素子さんの小説のお話もしたかったのですが、すっかり忘れていました)

飲み会

アフターパーティの会場から少し移動して飲み会にも参加しました。

飲み会の前に、うなすけさんと会話しました。うなすけさんが最近インタビュー動画に出演されていたので、そのお話も聞くことができて良かったです。

また、RubyKaigiでお会いした江森さんとぷぽさんにも再会できました。ぷぽさんからRubyKaigiのときの写真を送っていただいて嬉しかったです。(アイコンの黄色い生き物が何の動物なのか訊きそびれてしまったので、Kaigi on Railsの会場でお訊きしようと思います)

移動中はPrismRiverさんとお話しました。札幌の街がどんどん再開発してすごい〜というようなお話をしていたと思います。札幌は新しいビルがどんどん建ってていて、空気も綺麗で景色が良かったです。

また、移動中に咳さんとお話しました。咳さんのブログを一通り読んだ中で、個人的に ロールプレイングゲーム がとても心に響きました。仕事の中で理想のプログラマを演じる(ロールする)ことで、えにしテックチームをいきいきとさせていきたいと思います。

飲み会の席では隣に座っていた諸橋さんとお話しました。Kaigi on RailsでのSimplicity on Railsの発表がとても良かったことをお伝えできて良かったです。

また、yancyaさんとはけん玉を初めたきっかけのエピソードや、東京でどのあたりに住むと住みやすいのかなどのお話をしました。また、やんちゃハウスの話や、友人のスカラベさんとも会話できて良かったです。

飲み会の最後にはcafedomancerさんと話して、RailsのWebpackerから移行するときの考え方について教わりました。大きな作業をするときは、どこか難しくてどこが簡単なのかという序列を作っておくと作業しやすくなるということが分かりました。そしてそのためには技術に対する理解が必要だとも分かりました。

カンファレンス後

そのままホテルに泊まって、4時間程度の睡眠を取った後、札幌から新千歳空港まで移動して、飛行機に乗って帰りました。途中で恵庭を通ったので、恵庭の景色を目に焼き付けながら恵庭なうをしました。

ロコンの飛行機

帰りの飛行機はポケモンのロコンがラッピングされた飛行機に乗って帰りました。家についた後、疲れていたのか15時間の眠りにつきました。

まとめ

上記の内容では書ききれなかったこともたくさんありますし、書き忘れてしまったこともたくさんあると思います。

カンファレンスに参加するたび、「あのときあのことを話しておけばよかった……」と自責の念に駆られ、そのあとちょっと落ち込んだりするのですが、それも含めて「人間関係のエクササイズ」であり、それこそが☆(Inner Peace)を見つけるための旅だと感じています。

最後になりますが、えにしテック15周年記念カンファレンスに来てくださった皆様、本当にありがとうございました!!

*1:追記:記憶が前後していましたが、この話題が議題に上がったのは、後述する平鍋さんのふりかえりでのタイミングでした → https://x.com/kakutani/status/1807655443092918607