RubyKaigi 2024に行きました! 今年は沖縄で開催されました。
Ruby & Wasm
自分は最近WebAssembly(Wasm)に興味があり、特にRubyとWasmとの組み合わせに着目して発表内容を聞きました。
- RubyGems on ruby.wasm - Speaker Deck
- An mruby for WebAssembly
- Turning CDN edge into a Rack web server with ruby.wasm - Speaker Deck
- Using Ruby in the browser is wonderful - Speaker Deck
- The Frontend Rubyist - Speaker Deck
今回のRubyKaigiでは上の5つの発表があり、とても学びになりました。
Wasmはブラウザからサーバー、インフラに至るまで、どこでも動かせるという特質を持っており、それが大きな魅力になっています。
1つ目のYuta Saitoさんの発表ではMastodonがブラウザのみで完結して動いていて衝撃を受けました。2つ目のudzuraさんの発表ではWasmとmrubyの全容、そしてそれらを組みわせたmruby/edgeについて学べました。3つ目のremoreさんの発表ではSinatraをCDN Edgeで動かす方法を知りました。4つ目のledsunさんの発表ではJavaScriptの代わりにRubyでフロントエンドを書く未来を夢想できました。5つ目のlargoさんとはコード懇親会でお話しする機会があり、Largo/PsychometricStudyVideoPlayer: Videoplayerを自分のPCで動かすことができました。
主にパフォーマンスの面で向上の余地があるらしいですが、Rubyという言語がWasmを通じて、様々な領域で動く未来を期待できて胸が躍りました。今後もWasm関連の情報には注目していきたいと思います。
mruby & Game
今回の発表ではゲームに関する発表内容が多く、それも個人的に面白かったです。
Samuel WilliamsさんのLeveraging Falcon and Rails for Real-Time Interactivity - RubyKaigi 2024でもFlappyBirdが出てきましたし、Ryota EgusaさんのPorting mruby/c for the SNES (Super Famicom) - RubyKaigi 2024でもFlappyBirdが出てきました。🐤
In-browser, mostly server-side flappy bird demo by @ioquatix at #rubykaigi2024 pic.twitter.com/GFLfDl1sCe
— Yuji Yokoo (@yujiyokoo) 2024年5月16日
今年のRubyKaigiはFlappy Birdがアツい! #rubykaigiB pic.twitter.com/3ljcn3VFsu
— LEF (@lef237) 2024年5月17日
mrubyのおかげでRubyが色んな箇所で動くようになっています。Yuji YokooさんのCross-platform mruby on Sega Dreamcast and Nintendo Wii - RubyKaigi 2024では、mrubyでDreamcastとWiiを動かしていました。
Watched
その他、自分が見た発表について感想を書いていきます。
ima1zumiさんのExploring Reline: Enhancing Command Line Usability - Speaker Deckではirbで使われているRelineについて学べました。.inputrc
を初め、自分の知らないことが多く勉強になりました。Misaki ShioiさんのAn adventure of Happy Eyeballs - Speaker Deckでは、複雑なドメイン領域(仕様)をいかにRubyのコードで実装していくかの知見が詰まっていて参考になりました。
前回のRubyKaigi 2023でサインを頂いたJeremy EvansさんのReducing Implicit Allocations During Method Calling - RubyKaigi 2024では暗黙的な割り当ての減らし方について知りました。m_sekiさんのERB, ancient and future - Speaker DeckではRails等でいつも愛用しているERBについて過去と未来を学べました(Viewを書くツールで一番好きです!)。
tompngさんのWriting Weird Code - RubyKaigi 2024は誰が見てもすごいと思えるような内容でしたし、matzさんのKeynoteはRubyを選択する実用性について述べられていて、改めてRubyは良い言語だと感じました。
Gratitude
会場やパーティでたくさんの方とお話しすることができました。
ぼっちになることも覚悟していたのですが、フィヨルドブートキャンプ、そしてえにしテックの皆様のおかげで、最後まで楽しく過ごすことができました。🌺
また、会期中になるべく多くの方に話しかけようと思って、初対面の方に声を掛ける場面も多かったのですが、暖かく応えてくださる方が多く嬉しかったです!
お話ししてくださった皆様、本当にありがとうございました。✨
Photos
最後にちょっとだけ写真を載せたいと思います! 自分は寒がりなので、沖縄の風土はとても過ごしやすかったです。👕