ThinkPadにDebianをインストールしたので手順を残します

DebianをThinkPadに設定する方法

Ubuntuのセットアップ方法はたくさん記事がありますが、Debianのセットアップ方法は意外と数が少ないので記録を残します。

ThinkPadでセットアップしましたが、他のPCでも概ね同じ手順のはずです。パソコンごとにBIOSが違うので、その設定周りで苦労するかも。

1. USBメモリを用意する
   1. 容量は4GBで足りるはず
2. Installing Debian via the Internet
   1. このサイトの「Small CDs or USB sticks」から、amd64 をクリックする。*1
   2. debian-XXX.isoファイルがダウンロードされる
3. Rufus - 起動可能なUSBドライブを簡単に作成できます を使ってインストール可能な状態にする
4. lenovo_thinkpad_p53_p73_debian10_installation_v1.0.1.pdf
   1. このPDFを参考にThinkPadのセットアップする
   2. 具体的には、起動時にF1キーを押す
   3. “OS Optimized Defaults”を“Disabled"にする
   4. “UEFI/Legacy Boot” が選択できたら “Both” にする。選択できない場合は, “UEFI only”になっていて選択を変えられないはず。そのままでOK。
   5. F10キーを押して、設定を保存して終了する。
   6. Discrete vs Hybrid GraphicsはしなくてOK。← P53とP73という機種を使っている場合だけなので。
   7. 先ほど用意したUSBを挿入して、パソコンを起動する。
   8. F12キーを押して、ブートメニューリストを出す。
   9. USBからの読み込みを選択。
   10. Graphical installでエンターキーを押す
       1. ここで注意。psmouse.elantech_smbus=0 は書き込まなくて大丈夫。つまり、Editする必要はない。
       2. 自分はEditしたところ、逆にトラックポイントやタッチパッドが使えなくなってしまった。
       3. 再びインストールし直して、EditをせずにそのままGraphical installを選択したら問題なくデバイスが使えた。
       4. きっと上の設定は古い情報。
5. Debianの設定メニューが出てくる。日本語を選んであげる。
6. 色々押していくと自動的に設定できる
   1. 自分のパソコンのドメインはlocalhost にすると良さそう。
      1. 実はドメイン名は設定しなくても次に進めるかも…👀（自動的にlocalhostになるのかも）

これでDebianが使えるようになります。

Chromeをインストールしたいとき

1. su - で管理者モードになる
2. visudo コマンドで自分のユーザーにもALLを追加する
   1. rootのような書き方で、下に書いてあげればOK。
3. Chromeをダウンロードする。
4. debファイルのディレクトリに行き、sudo apt install ./{ファイル名} をする。
5. 再起動すると使えるようになる。

変換無変換でIMEの切り替えをしたいとき

Mozcの設定からhenkanとmuhenkanにそれぞれIMEのONとOFFを割り当てる。

もしUSキーボードの場合は、Ctrl , と Ctrl .をIMEのONとOFFに設定してあげると良さそう。

他にやったほうが良いこと

「拡張機能」というアプリがあるので開く。そこの拡張機能を色々入れると便利。

バッテリーのしきい値調整

基本的にはどのパソコンであっても、これらの記事を参考にすればOKです。

• Ubuntu18.04 on Thinkpad のバッテリー寿命を伸ばす - JUNのブログ
• 【激変】Ubuntu16.04でバッテリー駆動を劇的に伸ばせる省電力アプリ２つを導入！ - 処分か？再生か？パソコン・スマホの格安運用法！
• Linux（Debian）でのバッテリ充電制御 on ThinkPad - treedown’s Report
• linux - ノートパソコンのバッテリーの充電しきい値を調整する方法は？ - 初心者向けチュートリアル

これらのコマンドを打ちます。powertopは最初から入っているかも。

sudo apt install powertop
sudo apt install tlp tlp-rdw
sudo tlp start

もししきい値をマニュアルで調整したいときは次のようにおこないます。

sudo vim /etc/tlp.conf

以下の項目を設定します。BAT0になっている次の箇所のコメントアウトを外します。

START_CHARGE_THRESH_BAT0=80
STOP_CHARGE_THRESH_BAT0=90

一時的にバッテリーをフルチャージするには、次のコマンドを打ちます。最大容量まで充電された後は以前のしきい値に戻るので安心です。お出かけ前におこなうと良いでしょう。

sudo tlp fullcharge

---

ThinkPadの場合は次の方法でもバッテリーの閾値を調整できます。次の記事がわかりやすいです🙏

ThinkPadのバッテリーの充電・放電閾値をLinuxから設定してバッテリーの寿命を伸ばす方法 -- ぺけみさお

まとめ

意外と難しかったです。Chromeのインストールにはaptコマンドが必要なので初心者には難しいかも。

上の手順でOKですが、不安であればその都度色々検索すると安心できると思います。

セットアップが終わってからは快適です。なんとなく初めて使った気がしないのは、AndroidがLinuxだからでしょうか。

macOSで言うところのDock、Windowsで言うところのタスクバーを常に表示する方法を知りたいです……

追記：Graphical install後の設定で参考になる記事

Debian のセットアップ手順(インストールから簡単な設定まで) - Qiita

こちらの記事が分かりやすいです！

*1:基本的にamd64でいいはず。もし心配なら色々調べて確認しよう